秋田北報社

2021年7月16日付記事

コロナ終息など祈願

扇田神明社の祭典
 
2年ぶり御神輿巡行
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2年ぶりに御神輿が巡幸された扇田神明社祭典

 本県の1級神社に認定され、戊辰戦争の激戦地となった大館市比内町の扇田神明社(長岡博司宮司)の大祭が16日、執り行われた。2年ぶりに御神輿が巡幸され、町の繁栄、五穀豊穣、悪疫コロナの終息を願いながら厳粛、かつ賑々しく扇田地区を練り歩いた。

 同神社は長治2年(1105)の創建といわれ、文治年間(12世紀後半)の神明社御用日記によると、天正3年(1575)に長岡城主・浅利民部勝頼が現在地に社殿を移築したとされている。戊辰戦争(1868)では旧幕府軍と新政府軍の激戦地となり社殿が焼失、明治7年(1874)、佐竹義尊と茂木知瑞によって再建されたと伝えられている。

 平成30年の鎮座650年祭の奉さん事業では、社殿の修復と斎館の改修工事が順に行われ、令和元年に竣工したが、事業完成奉祝大祭はコロナ禍の影響で3度の延期を余儀なくされ、今秋開催する予定。

 月15日の宵宮、16日の大祭を恒例とする例大祭では、昨年、2日間とも社殿の神事のみ挙行。奉納子どもみこし、会所の開設などのほか御神輿巡幸は昭和20年の終戦以来の中止となった。

 今年は社殿の神事と御神輿の巡幸のみ執り行うことにし、宵宮では神社役員、氏子代表、白丁ら30人が社殿に集まり、おごそかに神事を挙行。大祭では、神事のあと花火の合図で午前9時半、御神輿が同神明社を出御した。

 2年ぶりの巡幸を待ちかねたように、沿道には住民らが大挙して出迎え、お祓いする神職に手を合わせて家内安全、家族の健康を祈願した。扇田神明社の祭りが終わると、秋田北地方も夏本番をむかえる。

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