秋田北報社

2020年7月18日付記事

今年は「平年並」

独鈷・大日神社例大祭
 
稲の豊凶占う湯立て神事
200718P.JPG - 313,296BYTES
稲の豊凶を占う湯立ての神事

 大館市比内町の独鈷・大日神社(神成幸忠宮司)の例大祭が18日執り行われた。今年の稲の豊凶を占う湯立ての神事では、雨、風の被害とも少なく「平年並」のご託宣が告げられ、詰めかけた参列者が安堵した。

 大日神社は1100年代に真言宗の霊場として創建され、のちに浅利氏の氏神となった。しかし大永2年(1522)に浅利氏と南部氏との戦いで本堂が崩壊。同6年に浅利則頼によって再建されたと伝えられている。現在の拝堂は寛文13年(1673)、十二所の塩谷民部少輔重綱が再建したとされる。

 例大祭は旧暦5月28日に執行。宵宮祭では独鈷囃子保存会の囃子山車が奉納され、町内の上から下までの約14カ所で停車し、独鈷囃子を受け継ぐ東館小児童らが民謡や踊りを披露したり、笛や太鼓で祭り囃子を響かせながら五穀豊穣と家内安全を祈願していた。その後、子どもたちの減少で後継者難が続いており、囃子山車の巡行を休止。代わって東館小のふるさとクラブが宵宮で独鈷囃子を奉納している。

 18日の例大祭では、氏子らが拝堂に集まり、神成宮司らが厳粛に神事を斎行。今年はコロナ退散を祈願した。このあと境内で湯立ての神事が執り行われた。風と雨に分けた2基の大釜を沸騰させ、熱湯をかき混ぜながら、泡の立ち具合でその年の豊凶を占う儀式で、神成宮司と長男で禰宜の幸弥さんが神事を執行。

 入念に湯立てを繰り返した約5分後、神成宮司が「今年は例年になく湯釜の具合が良く、早生・中・奥とも収穫は平年並。だが雨は前線の停滞が考えられ、油断はできない。風については台風以外はあまり影響がないものと思われる」と告げた。

 参列者のうち、氏子の佐藤清孝さんは「今年は九州地方を襲った豪雨被害があり、とても心配している。きょうのお告げを受けてまずはひと安心だが、それでも適切な管理をしなければ収量は期待できないので、一層引き締めたい」と話していた。

 例年だと神事のあと直会が行われるが、コロナの感染防止のため中止にした。

HOME