秋田北報社

2020年7月16日付記事

コロナ退散など祈願

扇田神明社の祭典
 
御神輿巡行など取りやめ
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扇田神明社祭典の神事

 本県の一級神社の認定を受けている大館市比内町の扇田神明社(長岡博司宮司)の祭典が1516の両日執り行われた。コロナ禍で御神輿巡行や奉納子どもみこし、町内会所や露の開設などが中止になるなか、社殿の神事のみ厳粛に斎行され、町の繁栄と五穀豊穣、悪疫コロナの退散を祈願した。

 同神明社の由緒を証明する文献は残っていないが、文治初年の現宮司家十一代が残した御用日記によると、「伊勢堂の杜に祠あり」と記述され、およそ650年を起源としている。祭神は、応神天神、大市比売神、倉稲魂神など六神。地元では「お日さま」の通称で信仰が厚く、戊辰戦争では新政府軍と旧幕府軍が激戦を交え、境内の杉大木には弾痕が今なお残されている。

 昨年、鎮座650年を迎え、社殿修復と斎館改修を完工。今春には事業完成奉祝大祭を行う予定にしていたが、コロナの感染拡大で延期に。祭典もまた、ほぼすべて祭事の中止を決め、社殿の神事のみ、古式に則り厳粛おごそかに執り行われた。

 神事には宵宮祭、例祭とも役員、総代、神社委員、白丁らが参列。うち宵宮祭には30人あまりが参列した。長岡宮司ら神職10人が社殿に入殿後、神事が執り行われ、祭神に野菜などを奉納する神餞献納、献茶奉納、斎主祝詞などを斎行したあと、雅楽に合わせて巫女が豊栄の舞、鈴の舞を奉納。斎主や参列者が玉串をあげるなどして地域の繁栄、五穀豊穣、悪疫コロナの退散を祈願した。この間、参拝の氏子らが社殿の外で神事を神妙な面持ちで見守ったり、境内に配置された御神輿に一礼するなど祈りを捧げた。

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